長野 別所温泉  玉屋旅館 (2008年9月泊)

2008年9月上旬、長野にある別所温泉の「玉屋旅館」に泊まってきました。

今回は、私達夫婦にとっては初の信州路で、2泊3日でこの別所温泉と戸倉上山田温泉を巡ります。
長野は新幹線利用が楽で早いので、JR東日本のびゅうで出している往復の新幹線とのセットプランを利用しました。

<宿泊プランなど>
JR東日本びゅう「和みの泉郷 別所・鹿教湯温泉」使用
部屋タイプ:バス・トイレ付き和室(5名定員)
宿泊料金:得DAYで、平・休日料金で泊まれる土曜日を狙って申し込み
     2名1室 往復のJR+別所線の料金込みで、一人当たり25,200円
IN/OUT:14:00チェックイン 10:00アウト

東京〜上田までは新幹線、上田から別所線に乗り換えて
別所温泉駅に到着。
こじんまりとした別所温泉駅は改装中でした。

女性の駅員さんが切符を取りに来られるのですが、
ハイカラさん的な女学生風の袴姿なんですよ。
「信州の鎌倉」と言われる別所温泉ならではのサービスかも。


今日宿泊する玉屋旅館は、駅から徒歩7分ですが
別所温泉共同の送迎バスが運行されていますので
それを利用しました。
JRのパンフレットには、送迎バスは14:16〜17:38の間との
案内が出ていましたが、私達が駅に到着した13:50頃には、
既にバスがいたので他のお客さんと共に乗り込みました。
夏の間は、この時間帯も送迎があるそうです。(運転手さん談)
この日はかなり暑かったのでホント助かりました。



2008年3月にリニューアルオープンしたお宿ですので、
外観も館内もきれいでした。

左上:エントランス。広大な庭というわけにはいきませんが
   狭いながらも趣のあるアプローチとなっています。

右上:エントランスの中から外側を見た様子。

左下:左がフロントのカウンター。ここでチェックインの記入を
   しました。
   奥はお土産処になっています。
   女性はここで色浴衣を選び、その後で仲居さんに
   お部屋へと案内されました。

お部屋は4階の角部屋、
406の松風でした。

このお部屋だけ、
なぜか前の廊下に
木の扉があって
仕切られています。
角部屋のため、廊下を
人が通る音などが気に
ならなくてラッキー♪

スリッパは男性用と
女性用で色違いでした。
(靴はエントランスで脱いで
預けます)

踏み込みから見たお部屋方向。
右が洗面所とバス、左がトイレ。
10畳の和室+テーブル・椅子スペースで、2人には充分な広さです。
仲居さんがお茶を淹れてくれて、その際に食事の時間も決めました。
夕食は18時/18時半、朝食の時間は忘れてしまいました・・・

テレビは中型サイズの液晶です。テレビの下に金庫。
鍵は一つでした。
お迎え菓子は厄除け饅頭。
個室食事処の名前が書かれた案内がありました。

窓際に三面鏡がありますので、お化粧の際には明るくて
いいですね。
眺望は温泉街なので、それほど眺めは楽しめません。
右に写っている和泉屋は、営業していないようでした。

バスタオルなどのタオル類は、一人一枚ずつです。
足袋もありましたが、今回は暑かったので履きませんでした。
浴衣は割と質のよいものだったと思います。
女性用の色浴衣は、帯が本格的なもの。着慣れない私は、
部屋に置かれた解説を見ながら四苦八苦しつつなんとか
着付けをし、後ほど温泉街の散策へと出掛けましたが
ロビーで会った女性の様子を見ると、仲居さんにお願いすれば
着せてもらえたようです(^^ゞ

左:床の間には掛け軸と活花がありました。


右:のっぽさんには特大サイズの浴衣を
  出していただきました。
  特大でも短いことがあるのですが、
  これはつんつるてんにならずに着ることが
  できました。

使いませんでしたがお部屋のバス。
洗面所。写っていませんが、壁にドライヤーもありました。
左上にあるのはクレンジングとアフターシェーブローション。

ウォシュレット。
踏み込みの隣に冷蔵庫があります。持ち込んだものを入れる
スペースはあんまりないですね。

玉屋旅館は6階建の宿で、3階以上が客室になっています。

この日は土曜日でしたので、客室もほとんど埋まっていたようで
団体さん(登山愛好会のような感じでした)もいらしたようでしたが
特に話し声が気になることなどもなかったです。

お部屋でお茶をいただいた後、まずは混まないうちにお風呂へGO!


大浴場はチェックインの14時からチェックアウトの10時まで、
いつでも入れます。
20時で男女入替になるので、両方のお風呂を楽しめるのが
いいですよね♪

単純硫黄泉の源泉掛け流しで、循環や消毒はありません。


まずは最初男性用だった「淡雪」から。
脱衣所。宿の規模に見合った広さです。
洗面台はスクエア型のものが2つ。
蛇口からシャワー形式でしか水・お湯が出ないのが、
ちょっと使いづらかった気がします。男性用アメニティは、
ヘアトニック・ローション・乳液があったようです。


浴室のドアをあけると硫黄の匂いがしましたが、
それほど強くはないので私にも入りやすいお湯でした。

淡雪のほうが明月より小さめで、カランはたしか5つです。
内湯は3〜4人がゆったり入れる広さでしょうか。
毎日お湯を抜いて掃除されるとのことで、
この時点ではまだお湯が縁まで溜まっていませんでしたが
夜に私が行った際は、縁からお湯があふれ出していましたよ。

私は入りませんでしたが、サウナもあり、
その手前左には水風呂もあります。

こちらのお風呂は、男性用だった時間帯も
女性用だった時間帯も、湯温が熱めでしたね。
まだ露天のほうが入りやすい温度でしたので、
私はそちらにしか入れませんでした(^^ゞ

淡雪の露天は
トルマリン風呂です。

案内によるとトルマリンには
リラックス&リフレッシュ
効果があるそうですが、
私はここの温泉で充分
リラックス&リフレッシュ
できました♪

こちらもこの時点では
まだお湯が溜まりきって
いませんが、夜入った時は
「ざばーっ」とお湯が溢れる
掛け流しならではの音が
楽しめましたよ。

ちなみにこの黒白の円のマーク、
サーフブランド「タウン&カントリー」
のロゴとしても使用されているんですよね(りんくさんネタより)
ネットで調べたところ、陰陽を表わしていて「太極図」というそうですよ。

入浴時目線はこんな感じ。

温泉街の中のお宿なので
それほど開けた眺めは
望めませんが
閉塞感もないので、まずまずではないでしょうか。

次は最初女性用だった「明月」。
入り口には暖簾がかかっていました。
脱衣所の作りは「淡雪」と一緒です。



スクエア型の洗面台が2つあるのも、淡雪と一緒です。
女性用アメニティはローション・ミルク以外にヘアエッセンスが
あったのが珍しいですね。ブランドはaroma ess.でした。


明月のほうが淡雪より若干広めで、
カランも2面にあって全部で7つだったかと思います。
内湯は5人ぐらいならゆったり入れそうです。

シャンプー・リンス・ボディソープ以外に
クレンジングもありました。
全て、洗面台のアメニティと同じブランド
aroma ess.だったのも、個人的には高ポイントかな。


明月の露天です。
私が入った時間帯、
こちらはまだお湯が
半分ぐらいしか溜まって
いなかったのですが、
それを利用して半身浴を
満喫しました♪

こちらのお湯は適温で、
のんびりと湯浴みを
楽しむことができました。
のっぽさんも、淡雪のほうは
熱かったと言っていましたが
入替後の夜に入ったこちらは、適温だったそうです。

湯温は個人の好みがありますから、熱めが好きな方には、ちょうどよかったのかもしれません。


大浴場を出たところにある癒し処「禅」には、
新しいマッサージチェアが3台あり無料で利用できます。
左側のバスケットに入っているのはひざ掛けです。
こういった心遣いは嬉しいですよね〜
フロントの手前にある囲炉裏処「草の庵」。
こちらには冷たい麦茶がサービスで用意されていて
湯上がりの喉を潤すことができます。
注文すれば生ビールやコーヒーもあるようですよ。

1階エレベーターホール前にあった自動販売機。
他には見かけませんでした。
森永系のもので、瓶牛乳やマミー、コーヒー飲料などがありますが、
お茶のペットボトルなどはありません。

お宿の前にある共同浴場「大湯」の前には、
そういったペットボトル飲料を売っている自販機がありましたので
必要な場合は、そちらで購入されるといいかもしれません。

夕食は18時半開始でお願いしていましたので
その時間に2階の個室食事処「花の宴」へと
出向きました。 細長い和室で、6畳ぐらいあるでしょうか。
夫婦2人ですので、ちょうどよい広さでした。

個室食事処では、よく隣の声が筒抜けのところもありますが、
ここはそれほど隣は気になりませんでした。

ただ、普段正座をし慣れないもので(^^;
足元が掘り炬燵形式だったら、もっと寛げるかなぁとも
思いました。

夕食のお品書きです。


食前酒:梅酒    先付:萩豆腐
前菜5点盛り:内容を聞いたのに忘れてしまいました(^^ゞ
どれも上品な味付けでしたよ。
左は松茸の土瓶蒸し。出来上がった写真はないのですが(^^;
豊かな秋の香りを楽しめました。
焼き物も松茸と信州牛で、秋の味覚である松茸と、
上質な肉汁たっぷりの信州牛、美味しかったです♪


お造りは、山の宿ですが新鮮なものでした。
右下の蕎麦団子は、信州ならではのお凌ぎでしょうか。
右上の蓋物も薄味で、京料理風の味付けに感じました。
揚げ物は、熱々の揚げたてを運んでくれました。
天つゆも温かくて嬉しい。
このあたりで、私はもうけっこう苦しくなってきたかも。。。


酢の物は、オレンジの器でセロハンに包まれている
斬新な盛り付けでした。オレンジのお酢が、酸味がきつくなく
さっぱりとしていて、お腹いっぱいでも美味でした〜
なんと、ご飯も松茸ご飯です♪♪
JRとのセットプランで、新幹線代を考えるとかなりお得なお値段
での宿泊なのに、こんなに松茸が出て嬉しかったです♪
じゃらんの評価も高いのですが、納得の満足度でした(^-^)



満足してお部屋に戻ると、お布団が敷いてありました。
冷水ポットも用意されています。
まだ9月上旬で暑い時期だったので、掛け布団が
薄いものだったのは助かりました。
翌朝、朝食時にお布団を上げて欲しくない場合は、
左の木札をドアノブにかけて知らせるという案内です。
また、床の間には違うタイプの枕が用意されていました。
そば殻と羽毛から選べたと思います。

朝食も、夕食と同じ
個室食事処で頂きます。

どれも量が多すぎず
薄味のおかずが多くて
個人的にはよかったです。

左上はりんごジュース、
右上の白いものは
ヨーグルトでした。


今回の玉屋旅館、JRとのセットプランだったため、片道7千円弱の交通費を考慮すると
かなりコストパフォーマンスがよく、満足の滞在となりました。

朝はお部屋に朝刊を入れてくださったり、女性客向けの色浴衣も本格的なものだったり
枕が選べたり、など、ちょっとハイクラスな宿にはよくあるサービスだと思いますが、私達夫婦には嬉しいものでした。

食事も、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、の状態で運んでいただきましたし
何よりこの料金で、松茸の土瓶蒸し&松茸と信州牛の石焼き&松茸ご飯と
3品も松茸料理を楽しめたのも、予想以上でした。
また、別所温泉はお湯がよいことでも評判ですが、こちらのお宿も源泉掛け流しで、
硫黄泉を満喫することができましたよ。

全てにおいて平均以上で、幅広い世代が快適に滞在できるおススメの宿だと思いました。

別所温泉の散策も楽しんだので、そちらはまた後日ご紹介する予定です。。。(後日はいつになるんでしょう・・・)



私達の宿泊時に利用した【じゃらんネット】



サイトのTOPページへ    温泉旅行のページへ
inserted by FC2 system