兵庫 有馬温泉  銀水荘別館 兆楽 (2009年5月泊)

2009年5月、今回はのっぽさん実家への帰省のついでに、
普段行く機会の少ない西日本の温泉に行ってみることにしました。
西日本の温泉といってもたくさんありますが、実家への帰省がメインなので、
そのルートからあまりはずれない地域にある温泉地の中から、
今回はお湯重視で、名湯の誉れ高い有馬温泉に決定!!

総じて、有馬温泉の宿は比較的高価格でハイクラスの宿が多いな〜、という印象を受けましたが、その中から
 ・2万円/人 以下で泊まれること
 ・14時イン11時アウトで21時間ステイができること
 ・金泉と銀泉の2種類の源泉を宿が保有していること
などが決め手になって、「銀水荘別館 兆楽」を予約してみました(^-^)

<宿泊プランなど>
じゃらんネット使用
部屋タイプ:絶景の東館☆ スタンダード和室 (6〜8畳:定員4名様)
プラン名:美味!大好評!炭焼き☆ステーキ会席プラン
宿泊料金:2名1室 一人当たり19,800円
IN/OUT:14時チェックイン11時アウト
部屋数:37室


今回のお弁当は
(って毎回載せるのか〜い!って突っ込みがきそうですが)
品川駅のecute内にある「てとて」(←たぶん^^;)で購入。
こちらのお弁当はあっさりしていて好みなので
品川駅利用の際に、今まで何度か買っています。
魚好きの方には、なかなかいいんじゃないかな〜

のっぽ:かれいたまり醤油焼き弁当
ごんた:鯛めし弁当

←マウスをあわせると写真が切り替わります♪

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有馬温泉までのアクセスは、高速バスもあるようですが
私達は神戸電鉄で向かうことにしました。

途中の有馬口で、有馬温泉行きの電車に乗り換え。
最近では珍しくなった、向かいのホームへ線路を横断して
渡るタイプの駅でした。
たしか江の電にはまだありますよね。

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チェックインが14時からなので、その時間を目指し
有馬温泉駅に着いたのがちょうど14時過ぎでした。

駅から徒歩10分とのことでしたが
連絡すればお迎えにも来ていただけます。
この日は暑く、帰省のために荷物も多かったので
電話でお迎えをお願いしました。

ちょうど右端に写っていますが、駅の隣にローソンがあるので
おやつなどを調達するには便利ですよ。

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5分ほど待っていると、お迎えの車が。
お迎えを依頼した際の電話の対応が、丁寧でわかりやすく
好印象でした。

駅から徒歩10分とのことですが、アップダウンがありますし
宿は高台にあって、最後に急坂を上って到着、
という感じなので、
楽をしたい場合はお迎えをお願いするのがいいかも。

車の後ろに写っているのは、有馬名産の炭酸煎餅のお店。
今回食べる機会が無かったんですよ〜、残念。

大きな窓がある明るいロビーは広々としています。
チェックインの手続きをフロントで済ませると、
すぐにお部屋へ案内されました。

東館用のエレベーターの前には、立派な生け花がありました。
小手鞠とツツジをあしらった中に向日葵が効いてますね。


私達が今回宿泊する東館は、兆楽の中ではリーズナブルに泊まれるタイプのお部屋です。
申し込んだじゃらんのプランでは、部屋は6〜8畳となっていましたので
6畳だとちょっと狭く感じるかもなぁ〜、と思いながら案内されたお部屋に入りました。

案内されたのは604で「有明」というお部屋でした。
(わ〜い、8畳のお部屋でラッキー♪と内心独り言。)
広縁もあるので、2人泊なら充分な広さです。
白いテーブルクロスがかかっているのは珍しいかも。
お部屋は年季を感じる箇所もありますが、畳はきれいでしたし
お掃除もしっかりされていました。
隅のほうに置いてあるのは空気清浄機です。

床の間?には生花(つつじとスターチス)が飾られていました。
お部屋へ案内してくださった方とは別に、すぐに女性が来て
お茶を淹れてくださいました。
お迎え菓子は「金泉焼き」。なかなか美味しかったですよ♪

クローゼットの下には暗証番号方式の金庫。
のっぽさんは特大、私は小の浴衣に替えていただきました。
足袋もありましたし、浴衣も着心地のよいものでした。
広縁にある冷蔵庫は残念ながら旧式のもので
まったく他の物を入れるスペースはありませんでした。
館内に自販機も無かったようです。
(この点は、アンケートに改善要望として書いてみました)

使いませんでしたが、お部屋のバスはタイル貼りで
ちょっとレトロな雰囲気です。
洗面台も昔ながらのシンプルな感じ。
ドライヤーは最新式のマイナスイオンタイプでよかったです。
男性用の3点セットと、女性用の化粧水がありました。
写真は載せませんが、トイレはウォシュレットですよ。
(そういえばトイレの換気扇が全然利かなかったなぁ。。)


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座卓に座った目線からの眺望。

高台にある宿ですので、開放感があります。
遠くの旅館が見えますが、視線が気になるような近さでは
ありません。
私達が泊まった東館は6階建てで、最上階のお部屋でしたから
下の階よりも見晴らしはよかったと思われます。

窓辺に立って正面の眺望。
右手は有馬の温泉街。

左手の眺望。
真下を見るとこんな感じ。宿の敷地に入ってから、このような
坂道を登ってきます。


お茶を頂いて一息ついたら、浴衣に着替えて、混まないうちにお風呂へGO!
男女別の大浴場(それぞれ露天付き)とは別に、「くぬぎの湯」という露天風呂(男女別)があり
じゃらんのクチコミでも評判が良かったので、まずはそちらに入ってみることにしました。

大浴場の前を通り過ぎ、このようなアプローチを通って
正面のドアからちょっとだけ外を歩きます。
新緑に囲まれたロケーションに期待感が膨らみます。
(上にハシゴのようなものが写っているのは、ちょうど照明?の
設置作業中だったからです。)

正面の暖簾をくぐると、左手が男性用、奥が女性用に
なっていました。(夜、男女入れ替えがあります)


温泉分析書によると、
「含鉄・二酸化炭素−ナトリウム−塩化物強塩泉」
とあります。(これは金泉のものかな?)
これとは別に、銀泉のラドン含有量の説明書もありました。

金泉も、こちらの宿は二種類の源泉があり、
くぬぎの湯と大浴場ではそれぞれ違った源泉から
お湯を引いているそうです。

今回はお湯重視で選んだお宿なので、楽しみ〜(^^♪


最初女性用だった方の脱衣所。エアコンも付いています。
バスタオルは使い放題で、右上の棚に積まれていました。
こちらは六角形のジャグジー風呂で、お湯は銀泉なのかな。
深めですが、湯船の中には座れるよう段差が設けてあります。

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右上の六角形のお風呂の脇から、金泉と銀泉の浴槽を
見たところ。(見にくいですが、右奥が銀泉です)

こちらには、石鹸類は置いてありませんので
純粋にお湯に浸かるのを楽しむお風呂です。

こちらが金泉。茶褐色の濁り湯です。
塩分濃度が高くて、入ると体が浮く感じがわかりました。
強塩泉のためか傷があると、とっても沁みます(>_<)
左にちょっとだけ写っていますが、冷水が置いてあります。
水分補給をしつつ長湯を楽しめるのがいいですね♪
こちらは銀泉。奥は深さ120cmの歩行湯になっています。
歩行湯の部分は足裏を刺激する床になっていました。
銀泉はクセの無いさらっとした感じのお湯ですね。
入浴時目線では、もっと緑が見えて気持ちよく入れたのですが
そういう写真を撮ってなかった・・・ゴメンナサイ(^^ゞ

こちらは最初男性用だったほうの脱衣所。
女性用と作りは同じです。バスタオルも使い放題。
手前が銀泉、奥が金泉で、こちらでも2種類のお湯を
楽しめますよ。



湯船はけっこう広いので、10人は余裕じゃないかな〜。
たまたま私達夫婦が入ったタイミングでは
ちょうど数人のグループが上がられた後で、しばらくの間
貸切状態で静かに湯浴みを楽しむことができました。

こちらのお風呂では、のっぽさんがちゃんと
入力時目線の写真を撮ってきました。(右の写真)

この写真を見る限りでは、最初女性用だったお風呂のほうが
林が見える空間が大きいので、開放感はあちらのほうが
勝る気がします。
お湯の色がホント、お味噌汁みたいですよね〜(笑)




こちらは銀泉の湯船。
こちらにも、右上に冷水が置いてあるのが写っていますね。

歩行浴の部分を上から見ると、歩幅間隔で棒のようなものが
底にあり、それが足裏のツボを刺激するようになっています。
浴槽の縁は腰掛けられるようになっているので
半身浴もできますよ。

写真は省きますが、金泉は塩分濃度が高いので、
上がり湯用のシャワーも設けられていましたよ。



左の写真:
銀泉からの入浴時目線です。右のドアが脱衣所になります。


金泉の源泉投入口。けっこう勢いよく出てました。


あふれ出るお湯〜。析出物が堆積してますね。


大浴場の前には、湯上がり処があります。
左手のドアの先が、「くぬぎの湯」方面への通路です。
湯上がり処では、スタッフの方が冷たい黒豆茶と
キャラメルプリンを出してくださいました♪
甘すぎず、湯上がりに美味しくいただきました(^-^)

湯上がり処でプリンを頂いて、じゃぁお部屋へ帰ろうか〜、でもその前に大浴場の写真が撮れるかも?と
覗いてみたら、なんと男性用も女性用も空いてる!ラッキー♪
というワケで、写真だけササっと撮りました。(もちろん後で入りましたよ)

まず最初に男性用だった「あたごの湯」。
こちらも夜に、男女の入れ替えがあります。
脱衣所のロッカーは鍵付きで、間違える心配がありません。
大型のロッカーもあるので、立ち寄り入浴の方にも便利では。

こちらもバスタオル使い放題で、左の棚に積まれていました。
補充や回収もマメにされていたようです。
湯上がりに休憩できる椅子コーナーもあり
冷水もちゃんと用意されているのが、嬉しいですね〜♪

洗面台は4つあり、椅子も用意されています。
アメニティは、化粧水と乳液はあったような気がします。
カランの数はけっこうあるので、不便を感じることは
ありませんでした。シャワーの水圧も問題なかったです。

内湯は銀泉、
窓の外に見える露天には
金泉が注がれています。

分析表などを見ると
掛け流しと循環併用らしいですが、
湯船から溢れる量は
けっこう多かったですよ。



大浴場に併設の露天風呂は
くぬぎの湯に比べると小さめで
4人ぐらいが適当かな、という大きさです。

注がれるお湯の量と勢いはかなりのもので
湯口の近くで浸かっていると
飛沫がかかって落着いて入っていられませんでした(^^;

やはり金泉が人気のようで、内湯よりも露天のほうが
人と一緒になることが多かったです。


続いて、この時間帯は女性用だった「ひぐらしの湯」。

こちらも鍵付きロッカーがあります。全体的に「あたごの湯」の
ほうが広いので、入れ替えがあるんでしょうね。

もちろん、こちらにも冷水が準備されています。
洗面台は3つ。バスタオルが右側に積まれています。

内湯の大きさも、あたごの湯に比べると一回り小さいかな。
でも7〜8人は余裕だと思います。
カランの数もあたごよりは少ないですが、私が利用した際は
それほど混まなかったので数に不足はなかったです。

露天の大きさは、あたごの湯とひぐらしの湯で大差ないようで
4人ぐらい入れると思います。
金泉は塩分濃度が高いためか、ホントによく温まります。
湯上がりになかなか汗がひかないタイプのお湯でした。

有馬の湯を満喫した後は、夕食までの時間をのんびりと
過ごします。高台にある宿なので、1階ロビーからの見晴らし
が良かったです。
ロビーの脇にはPCコーナーがあり、このような席が2つ
設けられていました。私達もメールチェックなどに活用しました。
(どこの宿でもあると嬉しいんだけどなぁ)


夕食は、2階の食事処「華筵(カエン)」でいただきます。
開始時間は、18時/18時半/19時から選べたと思います(確か)。
私達は18時半開始でお願いしました。
相変わらずの下戸夫婦なので(^^ゞ、飲みものはウーロン茶をオーダーしました。

一人一枚ずつお品書きがありました。
食前酒はいちご酒。
八寸にはツツジの花が添えられて、季節を感じさせます。
手前左から
・新蓮根フォアグラ味噌
(蓮根の食感とフォアグラのまったり感がグー)
・若桃甘露煮(初めて食べる味♪)
・新甘藷レモン煮(さっぱり甘い)
・車海老ゼリー寄せ(見た目も綺麗で、舌触りもよかった)
・稚鮎蓬田楽(蓬風味の味噌がウマウマ)
・粽菖蒲麩(「粽」って読めます?調べたらチマキでした)
・白子湯葉揚げ(湯葉がパリパリ+白子はクリーミー)

奥は、「落花生豆腐 万願寺しし唐 旨溶山葵」
(風味豊かなお豆腐)

椀物は 「青豆すり流し 茶巾卵 白木茸 鰻」
(そら豆の香りが感じられる熱々のお吸い物。
 彩りも綺麗で、薄味でした。
 鰻が入っているのがまた新鮮な印象で、
 生臭さが一切無く、美味しくいただけました。)

お造りは、氷の上に載せられた状態で運ばれます。
「季節の魚 三種盛り」
(鮪と蛸と鯛。
 有馬は海も遠くないので、魚介類も新鮮でしたよ。)

焚き合わせ。
「小芋 南瓜 鯛の子 丸茄子 スナップエンドウ」
(失礼ながら見た目は地味な感じですが、
 やさしい味のほっとする感じの煮物です。
 鯛の子のプチプチした食感が楽しめました。)

メインのステーキは
大きな画像で!

神戸牛です!!

さすがの美味しさ
でした。
炭火で自分の
好みで焼いて
食べられます♪

つけダレは2種類、
三割り下(醤油とお酒とみりん)と
ポン酢です。

ポン酢には、
もみじおろしと葱と
生姜を添えて
いただきます。

付け合せの
生野菜スティックも
さっぱりとして
ちょうどよかった
です。



お食事のご飯と赤だし。
香のものは、日の菜・青瓜・茄子 でした。

香のものもご飯も美味しくて、
漬物好きの私は最後まで幸せ〜。
のっぽさんはご飯をお代わりしていました。

デザートは
苺とオレンジに抹茶ゼリーを添えてあります。
(上にはミントの葉っぱ)

抹茶ゼリーは甘すぎず、果物の甘さを
損なうことがありませんでした。

満足&満腹で、満ち足りた気持ちで
食事処を後にしました。
ご馳走様でした(^-^)

お部屋に戻ると、お布団が敷いてありました。
8畳に布団を敷くといっぱいいっぱいかな?
とも思いましたが、そうでもありませんでした。

そうそう、この部屋は東向きなのですが
ちゃんと遮光カーテンが備えてありますので
翌朝まぶしくなかったです。

ただ、ちょっと隣のお部屋の音やドアの音は響くかも。。。
でも、割と音に敏感な私でも、問題なく眠れましたよ。

朝食の開始時間は、8時と8時半?から選べたと思います。
(朝食はお部屋でいただきます。)
私達は8時半でお願いしていて、その30分前ぐらいに
男性がお布団を上げに見えました。

8時半の5分ほど前に、配膳の女性の方がいらして
まず、お茶を淹れてくれました。
お茶受けの梅干と松の実も用意されました。
この朝のお茶受けは(たぶん)初めての経験でしたね〜。

まずは朝ご飯の全体像。

一番右の小さいグラスは
なんと黒酢!
旅館で出されたのは
初めてです。
左上の竹筒の冷水で
割って飲みますが、
酸っぱかった〜(*_*)

左の蓋がしてある
ものは、青豆豆腐です。
固形燃料の火が消えたら
できあがり。

あとは生野菜となめ茸と
上にあるのはお漬物。


なんと、こちらのお宿では、朝食の魚を
お部屋で七輪で焼いて出してくれるのです!
魚はキスと笹ガレイ。さっとあぶって
熱々の状態でお皿に載せてくれました。
やっぱり焼きたては美味しい!

ご飯のお供に、ちりめんジャコもありました。
お味噌汁はワカメと油揚げ。

卵焼きも、後から熱々の状態で持ってきてくれました。
(開始15分後ぐらいだったので、もうちょっと早いといいかな)

デザートはリンゴゼリー。こちらは冷たい状態で。

朝食もシンプルですが、満足できました。

11時ギリギリまでのんびり過ごし、
また有馬温泉駅まで送っていただきました。
清算時、本来はクレジットカードが使えるのですが、
この日は混雑しているとかで(?)現金で払いました。

写真は、駅の近くにある太閤橋から見た
兆楽です。(クレーンが邪魔ですが^^;)

温泉街から少し離れた立地なので
眺望は良いのですが、温泉街散策には
ちょっと不便かもしれません。
でも、快適に気持ちよく過ごせるお宿でした。



今回はお湯重視で選んだ宿だったこともあり、事前情報もあまり無く(宿泊レポも検索でヒットしなかったので)
それほど期待せずにうかがったのがよかったのか、満足感いっぱいで宿を後にすることができました。

重視したお湯は、もうホント文句無し!お風呂も、くぬぎの湯と大浴場、それも男女入れ替えがあるので
全部入るためには少なくとも4回入る必要がありますが、私達夫婦はそれぞれ3箇所の制覇となりました。
名湯の誉れ高い有馬の金泉と、ラジウム泉の銀泉を満喫しました。

また、期待以上に良かったのがお食事!じゃらんのクチコミ評価も高かったのですが
神戸牛のステーキはボリュームもあり、男性でも満足できる量だと思います。
それ以外も、一品一品手が込んでいて、目でも舌でも楽しんで味わうことができるお料理でした。

バスタオル使い放題だったり、湯上がり処でプリンがふるまわれたり、
朝ご飯ではお部屋で魚を焼いてくれたり、といったサービスも充実していました。
そして、スタッフの方たち皆さんが笑顔で挨拶してくださって、接客も気持ちよかったです。

のっぽさんとも「有馬はなかなか良かったよね」と、意見が一致しました。
首都圏からは遠いのですが、お湯にも特徴がありますし、機会があればまた有馬に再訪してみたいです。
(兆楽も気に入ったのですが、他の宿にも行ってみたいんですよね〜^^;)

私達の宿泊時に利用した【じゃらんネット】で兆楽を見るにはこちら



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