群馬 谷川温泉  檜の宿 水上山荘 (2009年7月泊)

2009年7月、普段はじゃらんネット、もしくは宿に直接予約をすることの多い我が家なのですが
今回はJTBの旅行券「ナイストリップ」3万円分が手元にあったため
めずらしくJTB経由での旅行手配となりました。
せっかく3万円分の旅行券があるから、普段よりもリッチな宿を目指す?それとも・・・と、いろいろ迷った末に
以前から行きたい宿の一つでありながら、我が家のストライクゾーンの価格帯よりはちょっと上のため
見送られることが多かった谷川温泉の「水上山荘」に決定!
こちらの宿では夕食を和食/フレンチから選択するのですが、評判のよいフレンチでお願いしてみました(^-^)

<宿泊プランなど>
JTB経由で申し込み   ちなみにこちらが水上山荘の宿のサイトです 
部屋タイプ:和室(10畳+次の間4.5畳) / 風呂なしトイレ付
プラン名:エースセレクト
宿泊料金:2名1室 東京〜上毛高原駅 往復新幹線料金+税金込み
     一人当たり31,000円
IN/OUT:14時チェックイン10時半アウト
部屋数:22室


通常の往復JRの設定は、上野からの特急水上利用ですが
東京からの新幹線利用に変更することも可能です。
(特急利用プランに追加料金が必要です)
我が家は東京駅のほうが便がいいので、新幹線にしました。

東京〜上毛高原駅間の所要時間は約75分なので、
14時のチェックインを目指しても
東京駅を12時ちょっと前に出る新幹線で間に合います。

今回も東京駅の旨囲門で駅弁を購入し、
新幹線の中でいただくことにしました。

こちらは私がセレクトした
独眼流政宗弁当@1,000円。

焼きおにぎりなど3種類のご飯も美味しく
笹かまなどの仙台名物も入って
あっさりめのおかずが多く、好みに合いました。

←マウスをあわせるとお弁当の中身が見られます

こちらはのっぽさんがセレクトした
湘南名物 しらす膳@?円(←忘れました・・・)。

ずいぶん前のことなので、感想も覚えていないそうです(^^ゞ

←マウスをあわせるとお弁当の中身が見られます

新幹線が上毛高原駅に着いたのは13:09。
新幹線と接続のよい時間に、上毛高原駅から水上駅までの
バスが出ています。

このバスは13:16分上毛高原駅発で
約25分で水上駅に到着しました。

水上駅から谷川温泉の宿までは、
タクシーで約10分の距離ですが
送迎がお願いできるとのことでしたので
事前に14時でお願いしてありました。

14時ちょっと前にお迎えの車に乗り込んで
宿へと向かいます。

水上山荘の外観です。

建物の壁の上部に、蜂の巣がありますね〜
縁起モノなんですよね、確か。

ラウンジに案内されて、こちらで一息つきました。
この日は曇っていて谷川岳は見えませんでしたが
天気がよければ、正面の窓から谷川岳が一望できるそうです。
その位置に立って写真撮影のサービスがありました。
後で、ここで撮った写真を3ヶ月分のカレンダーに
添付したものをプレゼントしてくれましたよ(^^)

(カレンダーは10月までだったのでもう期間は過ぎたのですが
まだ我が家のトイレに貼ってあります^^;)

ウエルカムドリンクならぬウエルカムトマト(笑)。

朝取りの地元のトマトだそうです。

うーん、冷えが甘かったので、
もっとキンキンに冷えてるトマトのほうが
個人的には好みかな〜

こちらをいただいてから、お部屋へと案内していただきました。

お部屋は6階の「欅」。
このフロアには2部屋しかお部屋がなかったのかな?
隣のお部屋の気配もせず、静かに滞在できました。

お部屋の玄関部分には、バスタオルが干せるような
タオルハンガーが置いてありました。
使った後のバスタオルの干し場に困る宿も多いので
こういったハンガーがあるのは便利ですね。

お部屋で仲居さんにお茶を淹れていただきました。

お迎え菓子は「黒豆流し」「梅ゼリー」が一つずつ。
私は梅系が好きなので、そちらをいただきましたが
さっぱりとした後味で、夏のお菓子として好きなタイプでした。
のっぽさんがいただいた「黒豆流し」は記憶が。。。

右上のきゃらぶきの佃煮も美味しかったです。

手前が10畳の和室、奥が4畳半の次の間です。
2人泊には十分な広さです。
次の間から入り口のほうを撮ったもの。

お部屋は清潔に整えられ、
快適に滞在できます。
畳も変えたばかりなのでしょうか、
新しかったです。
写真ではわかりにくいのですが
畳表が凹凸のある変わったデザインで
琉球畳とはまた違うお洒落さを
感じさせるものでした。

床の間には百合の花も生けられて
いました。
やはり生花が飾られていると
個人的にはポイントUPです。

そうそう、暑がりののっぽさんは
扇風機がお部屋にあるのが
嬉しかったようで、湯上がり時に
重宝していました。

次の間の掘り炬燵からは、2方向に取られた窓いっぱいに
間近に迫る山の緑を眺められます。
左の写真の左手の窓からは、
男性用の露天も見えてしまうのですが。。。(笑)

この次の間にクローゼットがあり、その中にタオルや浴衣が
準備されています。
窓から下を見下ろすと、清流が眺められますよ。
窓を開けるとけっこう川の音がしますが、
自然の音ですから騒音には感じませんし
窓を閉めれば、気になるほどではないと思います。

バスタオルおよび浴衣は、一人一枚ずつです。
大浴場にはバスタオルは置かれていないので
お部屋に備え付けのものを持参します。
昔、「熟年夫婦の温泉旅行」さんのサイトで
まるみさんの「水上山荘」のレポを拝見してから憧れだった
このバラと菖蒲の刺繍入りの浴用タオル〜♪♪
(別にタオルフェチではないのですが(^^ゞ)

洗面台には、ドライヤーと椅子も完備。
女性用の化粧水と乳液もありました。
冷蔵庫は、下の部分に少しなら持ち込んだものを
入れられるスペースがあります。


お茶をいただいて一息ついたら、早速お風呂へ行きましょう!

大浴場は1階ですが、そこへ到る通路にはご覧のように
けっこう階段がありますので、足が弱い方には注意が
必要かもしれません。
正面が男性用「殿の湯」、手前右側が女性用「姫の湯」です。
まずは女性用からご紹介します。こちらは洗面台部分。
お部屋にあるのと同じ化粧水と乳液がありましたが
2万超えの価格帯のお宿なので、もうちょっとブランドに
こだわりがあったほうが女性好みかも(^^?

脱衣所は、一つ一つ仕切られた棚になっています。
眼鏡など小物を入れられる引き出しが便利ですね♪
脱衣所の一角には足マッサージ機が置かれ
お洒落なカンジの休憩用の椅子がありました。

内湯には檜風呂と岩風呂が
あります。

毎日お湯を抜いて
清掃されるとのことで
この時はまだ縁までお湯が
溜まっていませんでした。
(お部屋への案内時に
そのお断りがありましたが
露天は溜まっているので
大丈夫ですよ。)

私は貸切状態だったので
この浅いお湯を利用して
「寝湯」や「半身浴」を満喫♪
してました(^_-)☆

湯口には
「飲泉すると胃腸に効きます」
との看板がありました。
クセがなく飲みやすいお湯
でしたよ(たしか)。

岩風呂の窓の外は露天風呂になっています。
内湯でも、大きい窓から対岸の山の緑が見えますよ。
(この写真では湯気でガラスが曇ってますが・・)
カランは7つ(?)あり、シャンプー類は檜シリーズのものでした。
シャワーの水圧がかなり弱くお湯になるのに時間がかかります。
シャワーも温泉を利用しているからだそうですが。。。

内風呂を出ると階段があって、左側数段上ったほうと
右側数段下ったほうの2つの露天風呂があります。
こちらは数段下るほうのお風呂を上から撮ったもの。
バリアフリーではないので、高齢の方には注意が必要です。

下のほうの湯船には、打たせ湯があります。
こちらは全面に屋根がかかっているので、開放感はちょっと
遮られますが、雨のときでも安心です。
入浴時目線はこんなカンジ。
晴れていれば、V字型の山並みのところに
谷川岳が見えたはずなのですが・・・(涙)

こちらは上のほうの
露天風呂です。屋根が無く
開放感があるので
こちらのほうが人気でした。

湯温もちょうどよく
この日は7月とはいえ
小雨まじりのお天気で
かなり涼しかったので
まったりと湯浴みを
楽しめました。



対岸の森からは
蜩の鳴声がここかしこから
呼応するように聞こえ、
日本の夏を満喫する至福の
時間が過ぎてゆきました。


温泉成分分析書。3種類の源泉を混合しているとのことで、
源泉100%で適温が維持できる理由はココにあるのかな〜?(その理由を問うクイズがあるんですよ)
湯上がりの肌がすべすべで触りたくなる、そんな感じのいいお湯でした♪

続いて男性用大浴場のご紹介です。
こちらの脱衣所は・・・昔ながらのカンジですね。
のっぽさんが女性用の脱衣所の写真を見て
「差があるなぁ〜女性優遇だね!」と言ってました(笑)
カランの数も女性用のほうが多いそうです。
この写真で見ると5個ぐらいのようですね。
シャンプー類は同じブランドでした。

女性用の内湯には、
檜風呂と岩風呂がありますが
男性用は檜のみだそうです。

こちらにはたっぷりお湯が
溜まっていますね。
(女性用とほぼ同じ時間帯の
撮影なんですよ。
人が来る前に、先に写真だけ
撮ったので。)


男性用の露天は、湯船は一つですが
女性用よりも断然広いです。
一部に屋根がありますが、かなり開放感はありそうですね。


晴れていれば、
こちらからも谷川岳が
見えるのかな?

右手の建物の
一番上の出窓部分が
私達の泊まった部屋の
ようです。
今のままだと、お風呂の
男女入れ替えは難しそう
ですね。

湯上がり処には「当館源泉のミネラルウォーターをどうぞ」と
冷水が用意されています。
まろやかなお水で、お風呂上りの乾いた喉を美味しく潤せました。

フレンチを選択した場合、夕食は1階のレストラン
「葉月亭(はづきてい)」で頂くようです。
私達は18時半開始でお願いしました。

雰囲気のある柱時計に迎えられ、レストランへ出向くと
ウェイターの男性にスマートに席へと案内されました。

最初のテーブルセッティングです。
希望すればお箸も出してくださるそうですよ。
右上は食前酒だったかな・・・記憶がありません(^^ゞ

請求書の明細を見ると、2人ともそれぞれソフトドリンク
(私はオレンジジュース@400円)を頼んだようです。

アミューズ:人参のムース

ふわっとした食感となめらかな舌触り。
人参の香りが鼻腔に広がり
「もっと量があってもいいよ〜」(笑)と思う
美味しさでした。

(そう思わせるぐらいの量がアミューズとしては適当なんでしょうね^^)

パンはバゲットです。

もちろん、ちゃんと温かい状態で供されます。
お代わりもできますよ、ウチは2回したかな。
バターも美味しいものでした。

でも、過去最高に美味しいバターだったマンダリンオリエンタルほどでは
ないかな〜
※マンダリンオリエンタルでは、ポルポさんとめりなさんとのオフ会で
 ランチをいただいたことがありますの(^^)

オードブル:フォアグラと水茄子のソテー エピス風味

エピスとは、フランス語でスパイスのことだそうです。

フォアグラが、表面はカリっと、
でも中身はまったりとジューシーで、
ちょうどよい焼き加減でした♪
味付けは、お醤油も使われてるのかな?
くどさが無く食べやすいので
両親世代の舌にも馴染みそうなフレンチだと思いました。

スープ:とうもろこしの冷製スープ

ちょうど出盛り期のとうもろこしの冷たいスープは
とうもろこしの甘みと香りが凝縮されていました。

お魚:スズキのポアレ ベルモットソース

お皿全体が見えるサイズで縮小すると、
付け合せのお野菜がよくわからなくなりそうだったので
お料理部分をアップで切り取ってみました。

パリっと焼かれたスズキの皮の部分がクリスピー♪
そして添えられたズッキーニやトマト、茄子などの
夏野菜が美味しいんです!
上に乗っているのはカボチャの薄切りを揚げたもの。


お口直しは、レモンのグラニテでさっぱりと。


お肉:和牛フィレ肉のグリエ バジルソース

このお肉は3切れあったかな?
私はこのあたりで苦しくなってきたので、一切れのっぽさんへ。

お肉も柔らかくてジューシーでしたが
やっぱりこのお料理でも、野菜が美味しかったです。
アスパラもオクラも、野菜本来の味が感じられるというか。
地元の畑で取れたものなのかな〜



デザート:桃のコンポート

コンポートの上にはバニラアイスが乗せられ
下には桃のシャーベットが添えられていました。
シャーベットはカキ氷チックな大きめの氷の粒で
ちゃんと桃の味がしましたよ。

食後のコーヒーには、プチフールとして
シュークリームが付いてきました。

お腹いっぱ〜い!だったのですが
甘いものは別腹?というコトで、ちゃんとお腹に納まりました。

配膳スピードも申し分なく、きびきびとしたスタッフに
スマートにお料理を提供していただきました。
ご馳走様でした♪

夕食を終えてお部屋へ戻ると、お布団が敷かれていました。
左のみ、枕元にはバラの蕾がありました(^^)
床の間には別タイプの枕が置かれ、選ぶことができます。
「お休み用の寝巻きでございます。お部屋の外ではお召しに
ならないように・・・」との案内と共に、ロングシャツタイプの
寝巻きが用意されていました。

お茶セットはほうじ茶に取り替えられ、冷水もありました。
左の朝食のご案内の紙には
「8時〜8時半の間に1階で」との旨の記載がありました。
洋食を選択した場合には、おにぎりをいただけるそうで
ウチも迷わずお願いしました♪
フレンチも美味しかったけど、やっぱりお米にお漬物も
美味しいなぁ〜(^^)と思う根っからの日本人夫婦なのでした。

夜8時半〜9時半の間は、ラウンジでの飲み物サービスが
あるというコトで行ってみたのですが・・・スタッフもおらず人の気配も無く。
しばらく待ってみましたが誰も来ませんでしたし
フロントにも人の姿が無かったので、「まぁいいか」と引き上げました。
でも、左のような券を渡すなら、スタッフには待機していて欲しかったですね。

翌日の朝食は、私は洋食をセレクト。
確か飲み物は、オレンジジュースと牛乳から選べました。
右上から左に向かって、サラダ・ヨーグルト・フルーツです。
パンはロールパンとクロワッサン。
昨夜のバゲットは美味しかったのですが、このパンは・・・
(スーパーで袋に6個入って売ってるカンジの味?)

洋食の場合、メインは席に着いてから用意されるので
確か5分後ぐらいに運ばれてきました。

目玉焼きもウィンナーも温かかったですよ。

のっぽさんは和食をセレクト。

固形燃料であたためる
湯豆腐と、席に着いてから
持ってきてくれる
お味噌汁とおかゆ
(ご飯も選べます)以外は
冷たかったそうです・・・

メインが温かいぶん、
洋食のほうがいいかも?


・・・配膳スタッフの女性の対応が
ラーメン屋のおばちゃんチックで、
昨夜のレストランでの男性スタッフの
対応とあまりにも違うので驚き。
まるで別の宿のようでした(^^;

朝食後、ラウンジでの飲み物サービスに出向いたところ
今回はちゃんとスタッフが待機していました。

ソファでコーヒーをいただきましたが、この日も曇りのため
谷川岳は見えず、残念でした・・・

谷川岳はまた次回かな〜(^^)



レポの文中にも書きましたが、2004年に
番頭さんと女将さんのサイト「熟年夫婦の温泉旅行」で紹介された
まるみさんのレポを拝見してから、ずっと憧れの存在だった水上山荘。
我が家には若干高めのお値段と、群馬までの交通がネック(首都高の渋滞がイヤ・・・)で
なかなか行けずにいましたが、昨年夏のオフ会で同じ谷川温泉の「金盛館せせらぎ」に
上毛高原駅利用で行ったところ、アクセスが思いのほか良かったこと、プラス
JTBの旅行券3万円分の存在に後押しされ、ようやく足を運んでみました。

やはり評判のよいフレンチは美味しかったです♪
温泉旅館で、浴衣で気取らずに美味しいフレンチがいただけるこのお宿は
なかなか貴重な存在なのではないでしょうか。
好みもあると思いますが、和風フレンチといった味付けで、我が家の舌には馴染むお料理でした。
また、加水・加温・消毒の無い源泉100%のお湯もよかったです!
朝食には改善の余地があると思いますが、個人的には再訪欲はありますね。

(のっぽさんは、朝食後にお風呂に浸かっていたら、清掃スタッフに入ってこられたのもマイナスポイントになって、
再訪欲は今ひとつのようなのですが・・・(^^;)


じゃらんネットで水上山荘を見るにはこちら



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