栃木 川治温泉  長生閣明月苑 (2007年9月泊)

2007年9月下旬の土曜日泊で、栃木県の鬼怒川の奥にあたる川治温泉の長生閣明月苑に行ってきました。
掲示板にもよく来ていただいているポルポさんのサイトで、hideさんが明月苑のレポを報告されていて
コストパフォーマンスがよさそうなので気になっていたお宿でした。
じゃらんネットで申し込み、2名一室の休前日料金で、1名あたり15,750円+入湯税150円でした。

実はhideさんは、川治温泉では「宿屋伝七」にも泊まられていて、そちらもよかったのですが
「宿屋伝七」は休前日のup料金が高かったので(^^; 小市民の私達夫婦は明月苑を選択したのでした。


昨年秋から、JRの新宿駅から東武線に乗り入れる直通の特急スペーシアが運行されています。
東武浅草駅よりも自宅からの交通の便が断然いいので、そちらを選択しました。
JR新宿駅発10:35で、東武鬼怒温泉駅に12:38着なので、およそ2時間で到着します。

鬼怒川温泉駅に着いた特急スペーシア。
今回はリサーチ不足で、お昼ご飯をどこで食べるかも未定。
とりあえず鬼怒川温泉で一回下車してみました。
が、時刻表を見ると川治方面の電車の本数が少ないので
まずは最寄の川治湯元駅まで行くことにしました。
スペーシアと接続する電車に乗ったほうが便利でした(^^;

川治湯元駅〜宿へは徒歩5分ほど。送迎もあるそうです。
宿の少し先にあったそば処で昼食をとってから
14:15頃チェックインしました。宿の外観です。
イン14時アウトは11時で、滞在時間が長めなのが
宿でゆっくりしたい派の私達夫婦には嬉しい設定(^^♪
右が入り口とフロント、正面は売店です。

ラウンジの椅子に座って宿帳の記入をします。
冷たい緑茶と黒蜜寒天を出していただきました。この日は急に
寒くなったので熱いお茶のほうが嬉しかったかな?
冷たいのもおいしかったですけどね。
ラウンジの一角には「風文庫」というライブラリースペースが
ありました。ここにはお抹茶の支度がしてあり、自由に自分で
お茶を点てていただくことができます。
私達も夕食前に「なんちゃって」で点てていただきました。

お茶をいただいた後、初老の男性にお部屋まで案内されます。途中お風呂の場所などの説明もありました。
荷物も持っていただきました。お部屋は201(きく)でした。

案内してくださった男性は、なぜか部屋のドアの外でスリッパを脱ぎました。
で、お部屋の踏み込みの土間部分には靴下で入り、そのままお部屋にあがっていましたが・・・これはちょっと気になりました。

10畳+テーブル&椅子スペースです。きれいに整えられて
いて快適に過ごせます。畳はちょっと年季を感じたかな。
テーブル&椅子の足元はホットカーペットになっていますので
寒い時期も冷えなくていいですね。
2階のため建物に遮られて、眺望はいまひとつ(^^;
食事のグレードアップ無しの安いプランだったからかな?
窓の外に見えるのは、フロントのある棟の屋根と中庭。
椅子は座面が回転して使いやすく、気に入りました。

部屋の入り口側。
水周りは、いったん踏み込みの土間部分に下りて左側です。
床の間には掛け軸と秋の花。掛け軸は
「橋本文水の水墨小品」である旨の説明書きがありました。




右の掛け軸について
説明書きを読みますと、橋本文水は橋本関雪の祖父と
ありましたが、橋本関雪すら知らないので
私達夫婦には有難みがわかりませんでした(^^;

ラウンジで既にお茶をいただいてきましたので
お部屋でのお茶出しはありません。
お絞りの上の葉っぱがなんかいいですね♪
お迎え菓子は栗まんじゅうと、蓋付きの入れ物にはお漬物。
のっぽさんには、特大の浴衣を持ってきていただきました。
でも、私が夜お風呂上りに、女性用の小サイズを着ようとしたら
浴衣の足部分が一部裂けていたので、チェックを徹底して
いただけるといいですね〜

冷蔵庫はドア部分にのみ
空きがあります。
トイレはウォシュレット。
洗面台。ドライヤーは付いています。
男性用3点セットとハンドソープがありました。

早速お風呂に向かいます。
お風呂は1階に男女別の大浴場があり
それぞれ露天風呂付きです。
この館内図ではフロント側が男性用に
なっていますが、私達の宿泊時は
フロント側が女性用でした。

正面がフロント。
左側が大浴場で、湯上りコーナーがあります。
冷水と柚子水とほうじ茶の3種類が用意されています。
柚子水がおいしくてお気に入り♪
でも夜9時台にお風呂に行った際にはもう何もなかったので
できれば冷水だけでもあると、嬉しいなぁ〜


上の右側の写真、湯上りコーナーの右上にある段差の先が大浴場。手前が男性側、奥が女性側でした。
まずは、当日男性用になっていたほうの大浴場の様子です。(上にも書きましたが、館内図では女性用になっています)
男女の入れ替えはありませんでした。
脱衣所。のっぽさんは一番風呂だったそうです。
カゴの数や広さは十分だと思います。
夜10時までと翌朝6時からは、右の棚に
浴用タオルが用意されています。
濡れたタオルをお部屋に干さなくてよいのはいいですね(^^)

洗面台は2つ。ドライヤーは1つでした。
マッサージチェアはありませんが、
足裏マッサージ機がありました。

椅子の配置が並んでいないのは、
1つは足裏マッサージの際に座る用だからだと思います。


カランの数は6つ。お湯はかけ流しです♪
内湯はタイル貼りで10人ぐらいは入れそうです。
カランの反対側。すぐ外に露天風呂があります。

こちらの露天は屋根と壁に囲まれて、空は見えません。
男女の入れ替えがないので、私はこちらに入る機会が
ありませんでしたが、のっぽさんとしては
「そこまでして露天風呂を作らなくてもいいんじゃ?」
という感想でした。




次に女性用になっていたほうの大浴場の様子です。基本的な造りは男性用と一緒です。
女性用はなかなか一人になる機会がなく、翌朝の入浴時間終了間際の10時前に急いで撮りました。

脱衣所。
こちらも右側の棚に浴用タオルが用意されています♪
洗面台。クレンジングや化粧水・ジェルがありました。
ハンドソープがサボン・ド・マルセイユでしたね〜

内湯も男性用と同じ造りでカランは6つ。
内湯の外には露天風呂。

こちらのフロントに近い側の露天のほうが
明るく開放感があります。周りの庭も奥行きがありますし、
壁までの距離があるので、空も覗けます。
入浴時目線。竹垣の向こうには遠くの山も見えます。
もう一方の露天とはだいぶ違うので、男女で入れ替えが
あったほうが公平でいいかも・・と思ったり。


泊まった日は、急に気温が下がり肌寒いほどでしたので
のんびりと長湯を楽しめました。
私にとっては、露天のほうがぬるめで適温。
5回も入って温泉三昧でした〜♪
肩こりもちょっとは解消したかな?(^^)

温泉成分表の一部抜粋です。
源泉温度は47.8度。私の入浴時は、内湯がちょっと熱めに
感じました。
朝の入浴時は、湯上りコーナーには薬草茶がありました。
とんぶり、げんのしょうこ、どくだみ・・・などが入って
体にはよさそうですが、かなり苦かったです(^^;


昼食の時間が遅かったので、夕食は19時開始でお願いしました。
チェックインの際に、夕食の開始を18時・18時半・19時から選択でき、その際にご飯を先に出すかも希望をきかれます。
私達はお酒をいただかないので、ご飯を先出しでお願いしました。事前に希望を聞いてくださるのはいいですね。

平日の帰宅が遅い日が続いていた私達は、お風呂を楽しんだ後に眠くなり、18時半にアラームをかけてお昼寝をしていました。
が、18:20頃、ノックの音と「お食事のセットをさせていただきます」の声が。
並べていた座布団を片付けたかったので、「待ってください」と声をかけましたが
出るまでノックが繰り返されるので、あきらめてのっぽさんが出ました。
40分前のセットはちょっと早すぎますよね?
18時半開始のお客様と一緒にやってしまいたかったのかな?と勘ぐりたくなります。。。

18:50に食事開始。お品書きもありました。
食前酒は巨峰酒。
前菜は旬の籠盛り。栗やイチョウ型の薩摩芋や
キノコ型の里芋が秋らしさを醸し出す盛り付けです。

先付:生湯葉餡かけ
造り:八汐鱒 その他2種(帆立と白身)
湯葉にはウニものっていて、クリーミーな味でした。
お造りも山の宿ならではの鱒で、目先が変わっていいですね。
焼物:鮎塩焼 蓼酢
煮物:菊花蕪ら 揚げ菊葉 餡かけ
鮎も煮物も温かい状態で出されました。ここで一緒に
お食事(栃木産米とマツタケと鱧の吸い物)も出ました。
鮎は久しぶりでしたが、なかなかおいしい鮎でした。

強肴:丸茄子餡かけ 餅豚と秋野菜
茄子の中に豚肉が入っていて、けっこうボリュームがあります。
ここで配膳のペースが遅くなって15分待ちました。
中鉢:山花蕎麦
写真を撮るのを忘れていたので食べかけですみません(^^;

揚物:海老進丈俵揚げ
ここでまた15分以上待ち、出てきたのは19:45過ぎでした。
のっぽさんのご飯のお代わりも忘れられていて、
この後に持ってきてもらいました。
水菓子:栗プリン 果物(メロン)
栗の香りがして、甘すぎず私は好きな味でした。
けっこうボリュームのあるお食事で、のっぽさんも満腹(^^)

全体的に美味しくいただけるお食事でしたが、食べるペースの速い私達夫婦には、ちょっと待ち時間が長かったかな〜
餡かけものがお品書きに3品もあるのも、ちょっとどうかな?3品ともそれぞれおいしかったですけどね。

食後、お布団を敷いてくれます。
マットレスもあり、羽毛布団でしたので肌寒い日でしたが
暖かく休めました。襟カバーの布があるのがいいですね♪
新しいお茶セットと冷水も持ってきてもらいました。
湯のみは有田焼のものでした。


昨日の経験を踏まえて、8時開始でお願いした朝食の40分前にアラームで起床。(30分前にお布団を上げに来ると言われていました)
でもお部屋の電気をつけたとたんにノックの音。もしかして待ってましたかね?(^^;
またしても出るまではノックが繰り返されるので、まったく身支度もしないままの状態で、布団をたたんでいただきました・・・

お部屋には、朝刊(朝日新聞)がサービスされます♪(この料金クラスのお宿ではめずらしい!)
朝ご飯もお部屋でいただきます。
私は朝あまり食欲がないので、おかゆが出たのが嬉しかったです(^^) それ以外におひつで白いご飯も出されます。
左上は豆乳鍋。こまごまとしたおかずの量が、私には程よかったです。

午前中、コーヒー(または紅茶)のサービスがあります。
私達は、朝食後にラウンジでのんびりいただきました。
ラウンジから見た中庭の様子。
向かいはギャラリーで陶器等が飾られています。

翌日は朝から雨足が強かったため、川治湯元駅まで送っていただくことにしました。
11時に送ってくださるということなので、コーヒーをいただいたあとお部屋でのんびりと支度をしていました。
のっぽさんが部屋をあけていた10:40頃、ノックの音が。ちょうど着替え中ですぐに人前に出られる状態ではなかったので
「待ってください」と声をかけるも繰り返されるノック。。。
お宿の方が、使用済みの浴衣やバスタオルを集めに来たのでした。少なくともあと20分でチェックアウトするのですから
その20分が待てなかったものでしょうか・・・?

11時にチェックアウト後、駅までワゴン車で
他4組ほどのお客様と一緒に送っていただきました。
運転手さんは、私達が改札を通るまで
見送ってくれました(^^)

お世話になりました〜


6月以来の久しぶりの温泉旅行で、ちょうど涼しくなったこともありお湯を満喫することができました♪
休前日で15,750円のプランですが、お部屋の設備も整っていましたし、食事もおいしくいただくことができました。

湯上りコーナーの飲み物やお部屋への新聞、朝のコーヒーなどのサービスも充実していて、それなりに満足できたのですが、
「大満足♪♪」と思えなかったのは、宿の方がお部屋に来るタイミングの間合いが、私達とフィットしなかったからかな。。。
でも、フロントの方(女将さんかな?若い女性です)の笑顔の接客など、頑張っている様子が伺える宿でもあります。
コストパフォーマンスもいいので、平日の空いている時期だとまた違う感想になるかもしれませんね(^^)。


私達の宿泊時に利用した【じゃらんネット】で明月苑を見るにはこちら



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