神奈川 小涌谷温泉  水の音 (2007年10月泊)

2007年10月下旬の金曜日泊で、箱根十七湯のひとつ小涌谷温泉にある水の音に行ってきました。
以前のドーミーヴィラ箱根時代や、新しく1年前に「水の音」としてリニューアルオープンしてからのレポートを
他のサイトで拝見し、自宅から近い箱根の中では気になる宿としてリストアップしてありました。

2007年いっぱいで消滅する分のじゃらんネットのポイントを使用するために宿を探していたところ
この水の音はポイント割引が利用でき、しかもちょうど1周年記念で
通常15時のインが14時になるレディースプランがあったのでここに決定!となりました。
(↑夫婦での旅行ですが、女性が一人でもいればレディースプランが利用できました。)

<宿泊プランなど>
じゃらんネット使用
部屋タイプ:水月の庄(本館)和洋室
プラン名 :★1周年企画★女性は嬉しい特典付!レディースプラン
宿泊料金 :平日2名泊で19,000円のところ、ポイントで10%割引で17,100円+入湯税150円


今回は久しぶりに車での旅行となりました。(もちろん運転はのっぽさんの担当・・・)
去年までは晴れ男・晴れ女を自負していたのですが、今年に入ってからは雨に降られることが多く
今回はなんと台風にあたってしまいました。行きはまだ小雨でしたが、宿に着いて1時間もすると本降りとなりました。
レディースプランの特典である14時チェックインを目指して自宅を出ましたが、今回は渋滞がなく13時半に到着。

車を停めると待機している宿の方が出て来ました。
まだ早いのでロビーで待たせていただくことに。
車は従業員の方が地下駐車場へ持って行きます。
到着時はまだ小雨でしたが、濡れた荷物などを拭くための
タオルなどが用意されていました。
お迎えの気持ちが伝わってきて嬉しいですね(^^)

ロビーから見た入り口方面。右がフロントのカウンターです。
左手は売店。
ロビーの一角、写真左手にあるのはメダカの池です。
中をのぞくと、メダカが泳いでいるのが見られて和みました。

ロビーの奥にはカウンターがあり、夕方から夜にかけては
こちらでカクテルなどを注文することができるようです。
左手の窓の外には、林が広がっています。
ロビーの一角には、セルフサービスの飲み物があります。
左の白いポットは黒豆茶、茶色のサーバーは箱根山の冷水、
右の銀色のものコーヒーメーカーで、ブレンドとアメリカンを
選ぶことができました。なかなか充実しています♪


14時ちょうどまで30分、飲み物などを頂きつつロビーで待ってからお部屋へと案内されました。
事前の情報ではお部屋への案内はないとのことでしたが、私達のプランはアーリーチェックインだったせいか
女性の方に私の分の荷物を持っていただいて、宿泊するお部屋302号室まで案内していただきました。

今回の宿泊は、水月の庄(本館)の和洋室です。
廊下からドアを開けると洋室部分、奥が和室になります。
和室と洋室の間には、襖などの建具はありません。
和室側から見たベッド方向。
ベッドの奥の壁の仕切りの向こう側がミニキッチンです。

のっぽさんでも余裕のあるサイズのベッド。
羽毛布団と落ち着いた色のリネン類もいいカンジ。
でものっぽさんは朝ちょっと腰が痛かったらしい・・・
普段家では固めの布団に寝ているからでしょうか?
テレビはブラウン管タイプのもの。
座卓からもベッドからも見やすい位置に置いてあります。
時期的に使いませんでしたが、蚊取器具もありました。

座卓の上のお茶セットなど。ティーバッグのように見えますが
封を切ると中身は茶葉でした。左上にあるのは茶香炉。
2回ほど火をつけてお茶の香りに癒されました。
鍵は残念ながらひとつだけ。
上の写真、和室の板間部分に置いてあったお風呂用バッグ。
中にはバスタオルと浴用タオルが1枚ずつ入っています。
別にバスタオル&フェイスタオルのセットが洗面所にもあるので
一人に二枚ずつということになります。

じゃらんネットの口コミでは、新館のほうが眺望がよさそう
だったので眺めには期待してなかったのですが、
緑の木々が見えてなかなかよかったです♪
ちょっとだけ紅葉も始まっているようでした。
バルコニーもついていますが、雨なので出ませんでした。
左側にちょっとだけ移っているのが別のお部屋のバルコニー。
見えてしまいそうな位置関係ではあります。
(見る人もいないでしょうが・・・笑)

広めのクローゼット。暗証番号方式の金庫もあります。
レディースプランでは色浴衣もフロントで借りられるのですが
お部屋に作務衣があるとのことで、浴衣は借りませんでした。
作務衣の上からはおるフリースの上着もありました。
ミニキッチンには電子レンジがあり、ポットの前には割り箸も
置いてありました。細かいところまで気がきいています。
グラス類はシンクの上の戸棚に収納されています。

冷蔵庫の中にある500mlのミネラルウォーター2本と
瓶のウーロン茶は無料サービスです♪

水の音オリジナルのゼリーのお迎え菓子も、
「いらっしゃいませ。ごゆっくりおくつろぎくださいませ・・・」
のメッセージと共に冷やされていました。
このゼリー、柚子のさっぱり味で
好みに合っておいしくいただきました。

洗面台。写真にはありませんが、籐の椅子がありました。
レディースプランで貰える美容液と同じものが置いてありました。
トイレはウォシュレット。
手を拭くためのタオルがあって便利です。

エレベーターホールには、お部屋に好きな花を飾れるように
切花数種類と一輪挿しが用意されています。
私も選んで飾ることにしました♪最初から生け花があるのも
いいですが、選べるのもまた楽しいです。
ピンクのカーネーションと小菊を選んできました。
右側はレディースプランでプレゼントされる美容液。
和音というブランドで、熊笹エキス入りで引き締め効果がある
そうなんですが、効果はよくわかりませんでした(^^;

お部屋への案内の後に、のっぽさんにはLサイズの作務衣を持ってきて
いただきました。

のっぽさんは、浴衣などが小さくて着られないことも多いのですが(笑)
今回の水の音では、若干丈が短めながらも着ることができました。

やはり浴衣よりも作務衣タイプのほうが動きやすくていいですよね〜
浴衣の宿では、家から持参の長袖Tシャツ+イージーパンツで
過ごしますが、今回は夫婦ともにこの作務衣を愛用しました♪



さて、せっかくのアーリーチェックインのプランですから、混まないうちにお風呂に行きましょう!
水の音には無料の貸切露天風呂が3つあり、空いているときに自由に入れるのですが
総部屋数92室の大型の宿なので争奪戦も激しいとの口コミがあり、まずは貸切露天に行くことにしました。

3つの貸切露天風呂は、本館「水月の庄」と新館「水花の庄」をつなぐ渡り廊下から
庭園へと出て、100mぐらい(かな?)歩いたところにあります。
「楓の湯」には壁をはさんで隣合っている2つのお風呂があり、少し離れたところに「はな樽の湯」があります。

傘の上にある札を「使用中です」にして、下駄に履き替えて
右の階段を下りて外へ出ます。

露天風呂は3つあるのに傘は3本しか用意されておらず
2人で1本ずつ使用すると1本しか残らないのですが・・・?
見た目はこの番傘のほうが味があってよいのでしょうが、
正直なところ重いし実用的ではありません。
紙製のため傷んでいる部分もありましたし・・・。
ビニール傘のほうが実用的ですし、数もせめて6本は欲しいところ。

右の写真にある庭園の散策路を抜けて、正面が楓の湯。
この散策路が雨でぬかるんで、下駄では非常に歩きにくいのです。
事前のじゃらんの口コミチェックで知っていたので、
雨にはなってほしくなかったのですが、なんと台風がきてました(^^;


楓の湯は、手前が「黄葉」、奥が「紅葉」と名付けられた
2つの貸切露天が隣合わせになっている造りでした。
2つとも空いていましたが、
先ほどの下駄に履きかえるところで「紅葉」のほうの
札を使用中にしてきましたので、そちらに入ります。

右の写真:
楓の湯の「紅葉」のほうのお風呂です。
小涌谷温泉の自家源泉掛け流しと書かれていました。
右側の壁のむこうが「黄葉」のほうのお風呂になりますので
声は筒抜けです。

脱衣所部分には洗面台があります。
ここにはシャワーやシャンプー類はないので、
のんびりとお湯に浸かるためのお風呂です。
見上げると木の枝がかかっています。この時は小雨だったので
まだ入れましたが、本降りの場合は屋根がないので厳しいかも。
その時は傘をさして入るのかな・・・?

正面にある大きな木は、お風呂の名前のとおり楓のようです。色付いたら、また風情があるでしょうね。

大きさの目安に、のっぽさんに登場してもらいます。
長身ののっぽさんで、向こう側にぎりぎり爪先が
付くぐらいです。
2人で並んでゆったり入れる広さでした。

私達が上がる頃、
隣の「黄葉」に家族連れが入ってきましたが
それまでは風が葉を揺らす音を聞きながら、
静かにお湯を楽しめました。

最初に「黄葉」のほうも写真だけ撮りました。
「紅葉」とまったく同じ造りのようです。
正面に楓の木があるかないかで
入浴時目線の景色が若干違うぐらいかな。

庭園の散策路をもう少し行くと東屋があり、
その右手前がはな樽の湯。
はな樽の湯の外観。
空いていたので写真だけ撮りに入りました。

名前のとおり樽風呂ですが・・・
スダレに全面覆われており、開放感ゼロです。
脱衣所と掛け湯をする場所が一緒?
非常に狭くて使いにくそう・・・ここには入らなくてもいいかな(^^;


貸切露天風呂に入った後、恒例の「部屋でちょっとうたた寝」を楽しみ(笑)、
夕食前に新館地下1階の大浴場へ入りに行きました。
ちょうど混雑する時間帯だったのでしょうがないのですが、内湯にも露天風呂にも人がたくさんいました。
寝湯もありましたが、子供の大声が響き渡る中だったので、静かに寛ぐ・・という状況には遠かったかな(^^;
洗い場は、仕切りがあって使いやすかったです。
もちろん大浴場の写真は撮れていないので、宿のサイトでご覧になってくださいね。

新館の大浴場を出たところには、瓶牛乳の無料サービスが
あります!私はコーヒー牛乳をいただきました♪
あまり牛乳好きではなく普段は飲まないので、久しぶりでした。
館内には「水の音」の宿名どおり
所々に水の音が楽しめる場所があります。
新館大浴場を出たところには「水琴窟」がありました。


チェックイン時に夕食の開始時間を18時と20時から選択できましたが、私達は早めの18時でお願いしました。
またこの時にメニューを見ながら、あぶり焼きか郷土会席かを選択でき、郷土会席のほうにしました。
18時ちょうどぐらいに本館1階のお食事処前の待合へ。部屋と名前を告げて数分待つと、席へと案内されました。

お食事処「足柄」はテーブル席です。
格子状のついたてのようなもので
各テーブルが区切られていますので、
それほど隣が気になったりすることはありませんでした。

ここでも私の右側には坪庭のようなスペースがあり
水車が回っていました。
水の音を楽しむ宿なんですね〜

郷土会席の夕食のお品書きです。写真にはありませんが、飲み物は別注でウーロン茶(350円)を頼みました。

食前酒の果実酒は梅酒だったかな?
左の小鉢が柿の白和え。ほのかな甘みの優しい味。
前菜5種盛り合わせ。左手前から明太入りしんじょう、
焼き栗、銀杏、さつま芋素揚げ、煮凝り。
瓢箪の器の中は・・・忘れました。普通においしく頂きました。

お造り。新鮮でおいしい。
でもハマチ2+鮪1+海老1の量だったので、
もう一切れずつあるともっと満足したかな〜(笑)
胡麻味噌仕立ての水の音鍋。
箱根産黒豚・伊豆産獅子肉・根菜・松茸など。
松茸は飾り程度ではなく、ちゃんと大きなものが入っていて
香りと歯ごたえが楽しめました。肉類も旨みたっぷり。

揚げ物の秋茄子田楽。
お品書きにはないですが、湯葉が添えられました。
茄子もおいしいですが、私にはちょっと油っぽかったので
湯葉がさっぱりしてちょうどよかったです。
おばんざい3種。右から、キノコの胡麻マヨネーズ和え、
胡麻豆腐、青菜と貝柱の煮浸し(だったかな?)。
松茸の釜飯の炊き上がりに合わせて、お吸い物と漬物も
持ってきていただきました。松茸がふんだんにあって幸せ♪

デザートは果物(ぶどう・オレンジ)とイチジクのタルトと
冷たい御汁粉の3種。ほうじ茶も出されます。
私はおいしく頂きましたが、のっぽさんには御汁粉が
ちょっと甘かったようです。

全体的にそれほどボリュームのあるお食事ではないので
若い男性には物足りないかもしれません。
釜飯が2人で3膳分ぐらいの量なのですが、
のっぽさんが2膳食べて「まぁ満腹になるかな」というぐらいの
ボリュームだったようです。
私としては、バランスの取れたヘビーすぎないメニューでした。

配膳も、席に着いてからデザートまでが70分ぐらいなので
私達にはちょうどよいペースでした。


お腹がこなれたら、今度は本館の大浴場へ。女性用は人がいて撮れなかったので
以下の数枚の写真は、夜男性用だった「月の湯」のものです。
(照明が暗いのと湯気でレンズが曇ってしまったのとで、あまりよく撮れていないそうです)

入り口には、貴重品ロッカーと脱いだスリッパを入れる
ビニール袋があります。
脱衣所。18個くらいカゴがあったでしょうか。
広さ・明るさともに、新館の大浴場のほうがいいですね。
脱衣棚の右上にあるのは冷水機。

洗面台は2つ。あまりスペースに余裕がないためか
ちょっと雑然としている感があります。化粧水や乳液などは、
新館と同じものがあったように思います。
カランは6つぐらいだったかな〜?
大体2〜3人と一緒でしたが、数が足りなくて
困るようなことはなかったです。

本館のお風呂には、宮ノ下温泉が引かれています。
写真ではよくわかりませんが、窓の外に露天風呂があり、
樽風呂で4〜5人は入れそうな大きさでした。私は入替後の
朝に入りましたが、竹林が見えてよかったですよ。
内湯は、縁が木で中は石(?)の造りでした。
10人ぐらいなら余裕をもって入れそうです。
正面左手にサウナと、水風呂もありました。

本館大浴場を出たところには、
新館と違って牛乳のサービスはありません。
自販機コーナーになっています。
500mlのお茶系は、150円の市価で良心的。
他にハーゲンダッツやカップラーメンの自販機もあり、
充実していました。

夜10時から、ロビーで夜食のラーメンサービスがあります。
10時ちょうどぐらいに行ってみたら、大盛況で席がなく
外のテラス席で頂くことになりました。
テラス席は喫煙席でもあるので、
非喫煙者にはちょっと煙がツライかも・・・
それにこれからの季節には、テラス席は寒いでしょうね。
ロビーでも、テーブルが低いようで食べにくそうでした。

ラーメン自体はあっさりめで、普通においしかったです。

雨が小降りになった隙に、夜の貸切露天風呂へ行ってみました。昼間と同じ「紅葉」が空いていたので、またそこに入りました。
ライトアップされた木々を見ながら、昼とは違う雰囲気の中での湯浴みを楽しめました。

本館・新館ともに、朝は大浴場の男女入れ替えがあります。
こちらは朝男性用になった「星の湯」。
木造の内湯には6〜7人ぐらい入れるかな。
カランは「月の湯」と同じ6つあったと思います。
ここも隣との仕切りはあります。
シャンプー類は、新館とはブランドが違ったような気も・・・

「星の湯」の露天は岩風呂です。
外にもカランが2つありました。
6人ぐらいは余裕で入れると思います。

屋根があり、開放感抜群というわけにはいきませんが
奥のほうまで行けば、視界が開けて
林を見ながら入ることができ、まずまずだと思います。



朝ご飯は、たしか7:30〜10:00までの時間帯であれば、自由に行けたので
私達は9:30頃に本館1階の食事処前に行きました。
部屋と名前を告げると、昨夜とは違う炙り焼きの食事会場の席へと案内されました。
こちらは、掘りごたつ形式のスタイルになっていました。

窓側の席に案内されたため、左側全面が窓で
写真のような景色を眺めながらの爽やかな朝食となりました。
外は本降りの雨でしたが、雨に濡れる緑も綺麗でした。

席に着くと、和定食が運ばれてきます。
普通の白いご飯がおひつで付きますが、オプションで真ん中にある五目粥も付けられます。
コンロ部分で、鍋に入ったお味噌汁を温めて頂きます。
お味噌汁左側の生卵(有機卵)も、後から付けられるものです。これ以外に納豆も選べました。
五目粥の上にあるのは、デザートの桃のゼリー。全体的においしく満足感のある朝食でした。

チェックアウトは11時なので、朝食後ものんびりできました。
お腹はいっぱいでしたが、最後にちゃぽんとお風呂に入ったり(^^)。でも女性用はその時間帯も他の方がいましたね〜
11時数分前にチェックアウトしましたが、その際に次回使用できる三千円割引券を頂きました。
(ただし割引券使用の際は直接の電話予約のみで、じゃらんネットなどを経由しては使用できません)
一人当たり三千円引きになるので、二人なら六千円引き!
水の音だけではなく、系列の雪月花でも使用できるようです。
これは商売上手ですね〜。
この割引額だと次は雪月花とか行っちゃうかも・・・(笑 宿の思うツボですね)


14時チェックインから翌日11時のチェックアウトまで、自分達のペースでのんびりと過ごすことができました。
今回はじゃらんのポイントを利用しての10%引きの料金だったこともあり、コストパフォーマンス的にも満足です。
貸切露天風呂への道の悪さ以外には、とりたてて不満を感じることはありませんでした。
スタッフの対応もテキパキしていて、気持ちのよいものだったと思います。
部屋数の多い宿なので、大浴場にそこそこ人がいるのはしょうがないですし、
小涌谷温泉と宮ノ下温泉の2種類のお湯が楽しめるのもよかったと思いますよ。



私達の宿泊時に利用した【じゃらんネット】で水の音を見るにはこちら



サイトのTOPページへ    温泉旅行のページへ
inserted by FC2 system