2007年12月下旬、年末の平日泊で、宮城県鎌先温泉の木村屋旅館に行ってきました。 今回は実家(福島)への帰省とあわせて行くため、両親と一緒の4人での旅行です。 両親の好みも考えて、 ・そこそこ大型旅館で、できればエレベーターがあること ・大浴場に露天風呂が隣接していること ・実家から車で1時間程度の距離、 といったポイントを踏まえて宿を探しました。 鎌先温泉は、行ってみたら実家からはわりと近かったのですが、母は初訪問とのこと。 (父は、鎌先の鈴木屋旅館の外観を見て「昔会社の旅行で来たことがあるなぁ」と言っていました。) |
<宿泊プランなど> じゃらんネット使用 部屋タイプ:麗明館(れいめいかん)バス・トイレ付 和室10畳 プラン名 :4種から選べるメイン料理&3特典付☆鎌先へおいでよ 宿泊料金 :年末のため、平日泊ですが同プランの通常の平日料金より高く、2名1室泊で 一人当たり15,950円+入湯税150円=16,050円 マイ箸を持参すると一人当たり300円割引となるので、15,750円/人 でした。 IN/OUT :このプランの特典のひとつで、14時チェックイン11時アウトの21時間ステイが可能です。 |
福島駅までは新幹線を利用し、両親に駅まで迎えに来てもらって、市内の蕎麦屋で昼食後そのまま鎌先温泉へ。 旅館前には駐車場がなく、下の旅館組合共同駐車場を利用する旨の案内をいただいていましたので、 そこへ駐車。最上屋旅館の前を抜け、石段を登っていくと木村屋旅館があります。 駐車場からは徒歩2〜3分ですが、希望すればお迎えもあるそうですので、同行者に高齢の方がいる場合などは お願いするといいのでは。私達は歩いて向かいました。 |
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石段の途中から見上げた外観。 鉄筋5階建てのようです。 石段の上のほうにある 松の枝が低い位置にあるので、 背が高い方は頭上注意! もちろんのっぽさんも、 かがんで通りました(笑) 2台見える車は、 旅館のものではないかと 思います。 15時ちょっと過ぎに到着。 |
フロントで、予約者の私が代表して宿帳を記入した後、 女性は色浴衣を選べるので、母と私で物色中の図。 |
奥右がフロント。おみやげ処もなかなか充実していて 私もここで会社用のおみやげを購入しました。 |
お部屋への案内の前に、ロビーでお茶をいただきました。 左の写真に写っているのは他のお客様のものですが、 子供にはジュースが出るみたいですね。 館内各所にフラワーアレンジメントが飾られています。 上の写真、ロビーの一角には蔵王の冷水サーバがありました。 ただ、5階のお風呂から入浴後にここまで飲みにくるのは ちょっと億劫で、結局飲まずに終わりました(^^; 5階にあれば、もっと皆さん利用されるのではないでしょうか。 |
館内の案内を載せておきますね。 さきほど上ってきた石段から見える外観のほうが 新しい建物の麗明館で、 裏手のほうに旧館の建物があるようです。 じゃらんネットのプランにはありませんが、 宿のHPを見ると、白萩荘という旧館があるようです。 私達の泊まった4階は、6室しかないので 麗明館のお部屋のみなのかもしれません。 3階の307〜312が、旧館に当たるお部屋なのかな? |
宿の方に荷物を持っていただいて、お部屋へと案内されました。 4階に二部屋用意していただいたので、角部屋で12畳あり広いほうの406号室を両親に使ってもらい、 私達は10畳の405号室を使うことにしました。以下は405号室のほうの写真です。 |
窓際のスペースを含めると12畳ほどの広さがあり、 二人では十分余裕があります。座布団もふかふか。 |
床の間には、掛け軸と立派な生け花が飾られていました。 清潔に整えられたお部屋で、快適に滞在できました。 |
生け花のアップ。菊をメインにトルコ桔梗や葉牡丹、 お正月が近いからか、松や千両もあしらわれていました。 |
お茶菓子は、豆絞り煎餅と干し梅と柿羊羹風の3種類。 蓋付きの容器には飴が入っていました。鍵はひとつ。 |
正面の眺望は温泉街がメインで、遠くに山が見えます。 手前の建物は最上屋旅館で、ちょっとわかりにくいですが 写真中央のちょっと上の辺りが、旅館組合の駐車場です。 |
右手に目をやると、湯主一條の趣ある木造の本館が見えます。 夜はお食事処として使われるそうで、明かりが灯り より風情のあるたたずまいでした。 |
クローゼットの中にタオル類と浴衣などがあります。 浴衣をのっぽさんは特大に、私は小に換えていただきました。 (女性は色浴衣以外に、普通の浴衣があります。) |
浴用タオル・バスタオルは1枚ずつ。他にボディウォッシュ タオル(右上)がありました。足袋ソックスもありました。 歯磨き粉がGUMだったのが、個人的には嬉しかったです。 |
窓際のテーブルスペースの端にある冷蔵庫は 空です。 室内にありましたが、音は気になりませんでした。 トイレはウォシュレット。 |
使いませんでしたが、お部屋のバス。 |
シャンプー類はポーラのアロマ系のもの。女性用のお風呂も 同じものですが、男性用は違ったようです。 |
洗面台。クローゼットのとは別に、浴用タオルと歯ブラシセットが こちらにもありました。 また女性用に、カゴの中にクレンジングオイル+洗顔フォーム+ 化粧水+乳液の1泊分セットがあり、嬉しかったです♪ |
洗面台にも、花が飾られていましたので アップの写真を載せます。写真は無いのですが 両親の部屋も床の間・洗面台ともに凝った花が 飾られており、母が感心しておりました。 |
大浴場の入り口でのっぽさんが写真を撮ってくれました。 正面の山茶花は、貸切露天風呂です。 有料なこともあり、貸切は今回入りませんでした・・・ |
左の写真の右側にあるフラワーアレンジメント。 写真では切り取ってしまいましたが、この上の窓からは 古びた民家?が目に入るので、すだれを下げるといいかも。 |
5階の男性用大浴場(展望風呂)の脱衣所です。 日帰りのお客様用でしょうか、ロッカーもありました。 脱衣カゴの数も、旅館の規模からは十分だと思います。 |
洗面台は3つ。 マッサージ機は女性用大浴場にはありませんでしたね。。。 ドライヤーや扇風機のコードがちょっと雑然とした印象を 与えているような気もします。 |
カランは7個?あるようですが、うちシャワー付きは3個のみ だったそうです。全部シャワー付きになると、もっと使いやすく なるのでは。 |
内風呂と正面ドアの外が露天風呂。湯気で雲ってしまうので 脱衣所のガラス越しの撮影のため、右上部分にのっぽさんが 写り込んでしまっていますが、心霊写真ではありません(笑) |
外の露天はにごり湯です。 左の写真の竹垣の後ろにちょっとだけ見えるのが 一條本館の屋根なので 立ち上がると本館が見えるそうですよ。 女性用露天風呂の2倍ぐらいの広さがあるようです。 でも男女入替えが無いので、残念ながら 女性はこちらのお風呂には入れません。 ただ、こちらの露天は夕方も朝もかなりぬるかったようで、 父はあまり入らなかったそうです。 のっぽさんも、湯口近くならなんとか入ってられるかも・・・ という感想だったそうで、あまり長湯はできなかったとか。 あと、お湯の成分のせいか湯船へ入る段差が滑るそうです。 |
露天からの入浴時目線(その1) |
露天からの入浴時目線(その2) |
同じく5階にある女性用大浴場(展望風呂)の脱衣所です。 男性用と同様にロッカーがあります。 |
脱衣カゴの数、スペース、ともに十分。 |
洗面台は、男性用よりも1つ少なくて2つでした。 マッサージ機もこちらには無いし、 露天風呂も男性用のほうが広いし、 ちょっと男性優位?!(笑) アメニティは化粧水と乳液とジェルがありました。 とりあえず湯上りにさっと何か塗れるのはいいですよね〜 |
カランは6つ。こちらは全てにシャワーが付いていました。 男性用とはシャンプー類が違うようで、お部屋のバスと同じ ポーラのアロマエッセンスのシリーズでした。 |
内風呂は、10人以上は入れる広さがあると思います。 こちらのお湯は透明で、塩素臭などはありません。 浴槽から溢れていないので、循環かな? |
内風呂からの眺めは温泉街。写真撮影位置の左手に、露天風呂へのドアがあります。 |
露天風呂は茶褐色のにごり湯です。5人ぐらいは入れる広さです。 |
露天風呂は源泉かけ流しなので、手前からお湯が流れ出しています。 ぬる湯好きの母が、いたくお気に入りでした(^_^) 私には湯口近くが適温。体感的には40度弱ぐらいの気がします。 母と2人で独占できた時間帯が多く、のんびりと長湯できました。 |
左が内風呂との出入り口。 にごり湯の説明書きがありました。 鉄分を含んでいるため、茶色ににごっている そうです。 |
入浴時目線。屋根はありますが、開放感はあります。 山の木々が見えるので、新緑の時期もよさそうです。 正面にいるのはカッパの置物。見守ってくれているんだね〜 |
朝食後は一人で独占できたので、のんびり、ぼーっと お湯に浸かり、1年の疲れを癒すことができました。 |
男女別の展望風呂+露天風呂がある5階に 自販機コーナーがあります。 500mlの水が150円、お茶は200円でした。 |
5階のお風呂とは別に、2階に混浴の天狗岩風呂と 女性専用の河童風呂があります。今回、女性用の方は 脱衣所・お風呂ともに写真が撮れていません。。。スミマセン。 |
2階の男性用の脱衣所。こちらにも、5階と同様にロッカーが ありました。写真はありませんが、女性用も同じような感じ だったかな?女性用の脱衣所からは、天狗岩風呂と 河童風呂の両方に行くことができます。 |
2階の男性用脱衣所にある洗面台。2つです。 ドライヤーもありました。 |
2階の天狗岩風呂の温泉分析書の抜粋。 源泉は33.9度、ということは加温しているんですね。 |
混浴ですが、23時ごろ行って見たら誰も入っていなかったので、のっぽさんと2人で入ってみました。 湯船はちょっと深めです。適温で、ちょっとぬるっとするような温泉らしいお湯でしたよ。 ただ、設備はちょっと古いみたいで、カランは5個(かな?)しかなく、そのうち、シャワー付きは2つ。 そしてかなり水圧が弱く、なかなかお湯になりませんでした。なので、体を洗ったりするのは5階のお風呂がいいと思います。 |
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チェックイン時、「夕食は18時半頃からでお願いします」との案内がありましたので、開始時間は選べないみたいです。 「お部屋に電話でご連絡しますので、それから1階の食事処にいらしてください」とのことでした。 18:25頃に電話がありましたので、両親に声をかけ一緒に1階に降りていきましたが、 食卓に着くとお箸が無い!そうだ〜、マイ箸持参で申し込んでたんだった〜、と母と2人、あわてて取りに戻りました(^^; 食事場所は1階の一番奥、テーブル+椅子だったので、膝が傷む母も楽に座ることができました。 普段は飲みませんが、父に付き合って生ビールで乾杯。1杯630円でした。 その後、父は日本酒を冷やで頼み、たしか2合で635円でした。 お食事全体としては、特に可も無く不可も無く、普通においしかったです。配膳ペースはちょっと速かったかな。 お品書きがあると、もっとお食事が楽しめると思うんですけどね〜。お品書きって、手間がかかるんでしょうか。 席に着いてから、釜飯と土瓶蒸しと陶板焼きの火をつけていただきました。 |
前菜6点。山芋、海老、イカ、あん肝、塩辛など? |
選べるメイン料理は、4人全員米沢牛の陶板焼きで予約。 えーっと、米沢牛に期待しすぎたのかな、普通でした(^^; |
お造り以降、順次運ばれてきました。 通常は、お造りは一人分ずつ盛るそうですが サービスで4人分を皿盛りにしてくださったそうです(^^) 山間の鎌先で伊勢海老が出るとは思っていなかったので、 サプライズでした。伊勢海老も特別サービスだったのかな?? |
左がフカヒレの茶碗蒸し。あまり食べなれていないのが バレますが、フカヒレ自体はあまり味がしないものなの でしょうか? 右は茄子の鳥そぼろ餡かけ。ちょっと甘めの味付けで おいしく頂きました。 |
焼き物はキンキ。 |
舞茸の土瓶蒸し。上品な薄味なんですが、出汁の味がよくて おいしかったです(^^) |
伊勢海老の身を食べた後で、頭をお味噌汁にしてくれました♪ 伊勢海老からいい味が出てました〜。 蟹の釜飯もおいしかったです。 |
デザートは牛乳プリン? 甘さ控えめなのですが、味も控えめなカンジ・・(^^? ほうじ茶も入れていただきました。ごちそうさまでした(^^) |
朝食も同じ場所でいただきます。確か8時から9時の間で選べたような気がします。私達は、8時半開始にしてもらいました。 五穀粥か普通の白いご飯かが選べて、お粥を選んだ場合も、後から白いご飯をおかわりできます。 右上の鍋物は、白石名物の温麺(うーめん)です。餡かけ風のとろみのある汁で、熱々を美味しくいただきました。 右下の汁物は豚汁でした。あとは、温泉卵にイカ刺し、焼き魚、納豆、サラダ、漬物など。 通常、焼き海苔が出ることが多いのですが、ここのは昆布?(真ん中左)で変わっていました。 母が気に入り、売店で買い求めようとしたところ、品切れだったそうですが・・・(^^; |
朝食後、サービスのコーヒーを ロビーでいただきました。 コーヒーをいただいていると、 この宿の看板ネコ「しろ」が 登場。 のっぽさんがカメラを向けると 正面から近づいてきたので パチリ。 ネコが館内を歩くことには 賛否両論あるかもしれませんが 私達は気になりませんでした。 他のお客様と従業員の会話を 聞いたところ、もうだいぶ高齢 らしいです。 これからも看板ネコとして お客様をお迎えしてね。 (もう一匹黒ネコもいましたが 撮影できませんでした。。。) |
朝食後も私はのんびりとお風呂を楽しみ、10時半ごろにチェックアウトしました。 朝は雨模様だったため、ちょうど雨は上がっていたのですが、駐車場まで車で送っていただきました。 私達親子が最後のチェックアウトだったのか、館主の方を始めとして従業員の皆さんに見送っていただき ちょっと気恥ずかしいぐらいでしたが・・・(^^; 全体として、温かみのある接客が心地よいお宿でした。お食事なども含めて「洗練」という感じではないのですが それが逆に、両親にとっては落ち着ける滞在となったようです。 また、写真を何枚か載せましたが、館内の各所に飾られた生け花やフラワーアレンジメントが素敵でした。 今まで過去に泊まったこの料金帯の宿の中では、花に関してはトップクラスだと思います。 にごり湯の露天風呂は、ぬるめ好きの方におススメです。特に母が気に入ってくれて、私も嬉しい旅でした(^^) |